2013/02/16

ジミヘン流,親指を使ったコードフォーム

Editer:Yosuke Hayashimoto (Sonascribe)

皆さんこんにちは。Sonascribeの林本です

今回は伝説のロック・ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスの奏法を紹介します。

ジミが好んで使っていたコンセプトである親指を使ってのコードフォームを紹介します。

ジミはほとんどの曲で親指を使ってコードをおさえています。
ジミの奏法を習得する上で欠かせないもので、親指を使うことによってプレイの自由度がかなり高まります!

使える指が単純に1本増えるので
多彩な伴奏を行う上でも大きな武器になるはずです。



一般的な6弦ルートのコードフォームと音の構成は同じでが、6弦を親指で押さえます。

ルートの6弦と上のコードに部分を独立して押さえることができるのでリズムにメリハリを出せます。

この押え方だと小指が余る点がポイントです。
この小指でコードにテンションを加えることができ、コードにメロディーの要素を付加できます。


1,2,3弦の5フレットの音、それぞれ青が9th、オレンジが13th、緑が11thとなっているんですが、それらの音を組み合わせいくことでピアノのようなメロディックなコードプレイが可能です。

このコンセプトはジミのほとんどの曲で見られます。正にジミにとって欠かせないテクニックだったと言っていいでしょう。

元Red Hot Chili PeppersのJohn fruscianteはジミヘンフリークとして有名で、ジミのフレーズを数多く用いています。
Dani CaliforniaのAメロのバッキングはこのコンセプトを使って組み立てられています。
キャリアを重ねた最近の作品でもまだまだジミの影響が表れていることに驚きました。

ロックでは4,5,6弦を同時に鳴らすことがおおいのですがベースと合わさると、低音が重なって音が濁ってしまう場合があります。 その点、このフォームですと5弦が鳴っていないので整理された響きに聞こえます。
また、ミュートした5弦のコツッとしたブラッシングの音がコードに音圧を加えてくれます。

ギターデュオのように多彩な伴奏が求められる場合はもちろん、バンドの中でも活躍するテクニックだと思います。

親指での押弦はマスターすれば幅がものすごく広がると思います。あまり指に力を入れすぎずにトライしてみてください!