2013/01/09

ギター伴奏のひとつ「3フィンガーピッキング」を説明します!

Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

3フィンガーピッキングとは右手の親指、人差し指、中指の3本の指だけを使って演奏するスタイルの事で、フォークなどの音楽ジャンルでよく見られるフィンガーピッキングのスタイルです。
また3フィンガーピッキングという言葉は演奏のグルーヴやリズムの事をさしてもいます。
なので3本の指で演奏すれば3フィンガーピッキングという訳ではなく、3フィンガーピッキング特有のリズムの演奏をしないといけないんですね。
同じパターンのピッキングを繰り返しす事で疾走感あるグルーヴを作り出すことが出来るのが3フィンガーピッキングです。
フォークからニューミュージックまで根底にこのグルーヴが流れている名曲がたくさんありますので、ぜひともマスターしたい伴奏テクニックです!
代表的な例をいくつか紹介したいと思います!



■パターン1
3フィンガーピッキングにおいて最も大事なパターンがこのパターンで、それ以外のパターンはこのパターンに付随するバリエーションになります。
ですから特にこの基本パターンを繰り返し鍛えて、身体にしみこませてほしいと思います。
タブ譜の下に書いてあるアルファベットが右手のどの指を使うか示した記号になります。
親指=t、人差し指=i、中指=m、薬指=a、小指=pとなっています。

■パターン2
こちらのパターンはよりシーケンス感(繰り返し感)のある形になっていて、ふわりとしたグルーヴを表現するのに向いています。
基本のパターンに織り交ぜて、ときたま使うと楽曲のイメージを変化させる事ができます。
全編3フィンガーピッキングの曲のアレンジの時にぜひ試してみてください。

■パターン3
同じく基本のパターンにアクセントをつけたいときにおすすめのパターンがこちらです。
楽曲のエンディングなどで使うとフレーズやリフのようにも聞こえます。
これを入れて終わると上手なギタリストの演奏に聞こえますので、ここぞというときに楽曲に加えてほしいと思います。

僕がセッションギタリストとして仕事をしていた頃とても重宝したパターンが3フィンガーピッキングでした。
フォークを勉強している頃に身につけたのですが、現代のポピュラー音楽の中でも使えて、特にアコースティックサウンドとは相性がよく、度々このグルーヴにリアレンジしてアーティストのライブサポートをしました。
プロのギタリストを目指す方はオールドファッションなグルーヴなどと思わずに、ぜひ身につけておいてほしいと思います。

演奏の際に小指をボディにつけておくと踏ん張りがきき、より3フィンガーピッキングらしい音色とグルーヴが出ます。
逆に小指をボディにつけずに宙に浮かしてピッキングするとメロウな音色になり、大人びた雰囲気を作る事もできます。
また右手の指の爪の長さも関係してきます。
より王道の3フィンガーピッキングらしい音色が好みでしたら爪は長めがおすすめですよ。



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