先日自分のギターレッスンサイトに新しい記事をアップロードしている時、下段にあるAdsenceの広告に気になる文字を発見しました。
「Lap Axe Guitar」と書いてあったのですが、僕がもってるトラベルギター「Lap Stick」と似ている名前のプロダクツの宣伝文。
これは絶対トラベルギターの新製品だろうと思って速攻でGoogle検索!
そしたら小さくて美しいギターを発見してしまいました。
本日そのギターがシンガポールより届きましたので、開梱の模様とファーストインプレッションをさっそくレビューしたいと思います!
写真は届いたLap Axeのパッケージ。
海外っぽいダンボールはいつ届いてもノスタルジックな気分になるのでした。
いつかまたアメリカに住みたいなあ。
Lap Axeのメーカーサイトから今回は直接購入したのですが、PayPalで支払いもできてオーダーも非常にスムーズにいきました。
直接作っている人から買えるのはフェアトレードという意味で一番よいことですよね。
英語が苦手な人は大変かもしれませんが、興味のある人はメーカーサイトにアクセスしてみてほしいと思います。
僕が入手したの以外にもたくさんの美しいモデルが用意されていますので!
メーカーサイトはこちら>> http://www.lapaxe.com
届いたダンボールを開けるとさっそく見えてきましたLap Axe!
ギターの形とほぼ同じラインのソフトケース。
この後開けてみたのですが、中はモヘアのような素材で起毛されていて、しっかりギターを衝撃から守ってくれそうなケースでした。
もう小さなギターが大好きなので本当にテンションが上がってしまいます!
ちなみに小さいギターが好きな理由は以下!
(1) どこにも持ってゆけるので旅先でも弾ける!
(2) 小さくて存在感少ないので人と会話をしながらでも手遊びで弾ける。
(3) 楽譜など書くときのお伴に最適。軽いのでストラップで下げていても肩がこらない。
(4) とにかくたくさん弾けてたくさん練習できる!
ダンボールの横にLap Axe専用の木製ギタースタンドが入ってました!
今回はサービスでつけてくれたようですが嬉しいですね。
きれいなギターは飾っておいてみんなに見せたいですよね。
付属のギタースタンドとLap Axeのケースを並べて写真撮影してみました。
こんな感じの大きさなんですね。
さて、いよいよソフトケースの中から本体をひっぱりだします!
ケースは二層式になってました。
上段の薄目のスペースにはギターケースのストラップやギターストラップ、工具などが入ってました。
Lap Axe本体は下段に入っているようでした。
ワクワクしながら開梱!
するとプチプチで梱包されたLap Axeが出てきました!
プチプチ越しでも素敵なギターに見えますね。
嬉しいですね。
プチプチを取り除いてようやくLap Axe本体とご対面!
写真でみた時よりももっとゴージャスな印象!
形も流麗で美しいですし、仕上げの塗装にツヤもあって高級感ありますねえ。
トラベルギターと呼ぶにはもったいない気がするくらい、ちゃんと出来ているギターだと思いました。
以前つかっていたLap Stickよりもいろんな部分が進化していて、より「使えるギター」になっていると思います。
例えばノブ。
Lap Stickは弦の下の触りにくい部分にボリュームのノブだけついていましたが、Lap Axeはボリュームとトーンのふたつのつまみが演奏しながらでもアクセスできる場所にマウントされてます。
トーンのおかげで幅広いサウンドにも対応できるようになってるんですね。
ボディサイズも大きくなったおかげでピックアップ載せ替えの選択肢も増えました。
僕は早めにEMGのアクティブピックアップに載せかえようと思うのですが、カスタマイズの幅を与えてくれるのは僕みたいなギタリストには嬉しいですね。
ボディも丸い部分やくびれがついてきたので、膝の上に置いてストラップを使わない状態で弾くこともやりやすくなりました。
ストラップピンの場所もかわったので、Lap Stickよりもより懐のポジションで弾けるようになり、窮屈さも解消されました。
ほとんど普通のギターのハイフレット部分を弾いているような感覚で身体にフィットするようになりました。
ストレスなく弾けて楽しいです!
どうして小さいギターで、しかもヘッドがない状態でもチューニングができるのか。
その秘密はこの写真にあるブリッジです。
弦をとめるブリッジの部分にネジで弦を引っ張る機構がついているんですね。
そしてヘッド側の方は弦を切ってレンチで挟み込むようになっています。
小さくする工夫が詰め込まれているのですね。
そんな小さなブリッジですが、ちゃんとオクターブピッチを合わせることができるようにTune-O-Maticの機構も搭載されています。
よく考えられた機能美あふれるギターなんですね。
どうやら僕は「アート」よりも「デザイン」という価値観の方が好きなようで、ついつい機能美があるものを手に入れてしまいます。
Lap Stickからの大きな改良点の一つはボリュームノブとトーンノブが演奏中でも触れるような場所にマウントされたことです。
僕はライブでの演奏中に自分のギターのボリュームが気になるのでステージで演奏中でもしょっちゅうボリュームノブをコントロールしてmixしています。
なのでLap Axeのこのデザインは本当にうれしいですね!
フロントピックアップとリアピックアップのスイッチもつきました。
ちいさくてかわいいですね!
Lap Axeにはフロントとリアの二つのピックアップがついています。
これによりメロディー弾きに向いている暖かい音色や、伴奏弾きに向いているクリアな音色まで、幅広い音色選択ができるようになりました。
マウントされているピックアップはEMG社製のパッシブピックアップのようです。
軽く弾いてみましたがパワフルだけどクリアな音色のように思いました。
僕の好みの音色はアクティブピックアップなので近日中に交換しようと思いますがこのままでも充分使えそうな気がします。
本当にとてもよく出来たプロダクツですね!
Lap Axeのネックの部分を写真に撮ってみました。
ネックのサイズはミニギターにしては太め。
これは多分トラスロットなしでもネックが歪まないための措置と思われますが、それが音色にも良い影響を及ぼしているようです。
ネックとボディが一体で削り出されているのでギター全体が振動して太くてサステインの長い音色になってます。
これは面白い発見でした。
本番レコーディングのメロディー弾きにも使えるかもしれません。
まずはいろんなゲージの弦を張ってみて実験してみようと思います。
一体成型で削り出されたボディーを背面から写真で撮ってみました。
ボディーとネックの木材はマホガニー。
トップ側には化粧板としてバーズアイメイプルか貼られています。
おかげでルックスは非常にゴージャスになっていますね。
木材の違いはちゃんと音色にも現れていてマホガニーらしいブライトなトーンになっています。
Lap Axeではこれ以外の木材でもギターを作っているようなので機会があれば試してみたいですね。
Lap Axeと僕のL-5CESを並べてみました。
こうして比べてみるといかに小さいか分かっていただけると思います。
このギターを弾いていると生徒さんが「サイズの違うギターを弾いていて感覚が狂ってきたりしませんか?」と言った質問をくれるのですが、僕は大丈夫だと思っています。
というのもサイズがあまりにも違いすぎるので全く別の楽器を弾いているような感覚なんですね。
ウクレレとギターを混同しない感覚と同じと言ったら分かってもらえるかと思います。
逆にほぼ同じサイズのブランドの違うギターを弾いている方が感覚が狂いやすいと思います。
以前L-5CESと同時にGodinを弾いていたのですが、その頃が一番演奏の中にミストーンが多かったように思います。
それが原因でGodinを弾くのをやめたんですよね。
その判断はとても正しかったと後になってわかりました。
でもミニギターはあまりにもサイズが違うのでコンフリクトしないので練習にはもってこいです!
最後にLapAxeを僕がAcousphereライブのバックアップ用に持ち歩いていたトラベルギターLapStickと並べて撮影してみました。
ふたつの相違点をいくつか説明してゆこうと思います。
まずLapAxeはボリュームノブが触りやすい部分に移りました。
演奏中でもボリュームコントロールできるのは嬉しいです。
形もLapStickは携帯性を優先して小さく四角い形でしたがLapAxeはギターらしい丸みあるボディ。
この変更点のおかげで膝の上において弾く場合もポジショニングがやりやすくなりました。
スケール長はどちらも同じ3/4スケールですが、実際に演奏するとLapAxeの方が弾きやすく感じます。
これはフィンガーボードに打ってあるフレットの高さがLapAxeの方が高くて、指板に指が触れない分よくなっているようです。
いろんな部分が進化してより良いプロダクツになってきていますね。
まだまだギターという楽器は大きく進化する可能性があるように思います。
僕も面白いギターをこれからも探し、試してゆきたいと思います!
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