2012/03/25

#コラム: ウクレレをギターの代わりにするための考察

Editor : Shige Okusawa (Acousphere)

Acousphere奥沢です。
いつ頃からかわかりませんが小さいギターが好きで、ミニギターとかトラベルギターという言葉があるとついお店に立ち寄ってしまうようになりました。
多分「いつでもどこでもギターを弾いていたい」という気持ちが強くて、それが小さいギター
という利便性の高い楽器への愛情になったのではないかと自己分析しています。

その僕が小さいギター以外に同じ理由で興味を持っているのがウクレレです。
ウクレレはミニギターよりもさらにサイズも小さく持ち運びに便利。
ちょっとした外出時にも持ってゆけますし、長旅にも負担にならずに連れてゆく事ができます。



ギターとウクレレは共通項も多く、ギターと同じチューニングの音程違いになっているので持ち替えてもある程度はギターのテクニックや考え方を流用してすぐに弾く事ができます。
僕もしばらく持ち歩いていたこともあったのですが、しばらく経つとやはりミニギターの方を選択し持ち歩くようになりました。
なぜか?

それはウクレレではギターと同じようなダイナミックなサウンドが楽しめなくて、ギターの代用品ではなく「ウクレレ」として響いてしまうからなのだと。
もちろんギターと違う楽器として考案されているウクレレは、この楽器、このチューニングだからこそ生まれた素晴らしい音楽もいっぱいあります。
ウクレレはチューニングも含めとても完成された美を持つ楽器だと思います!
でも、ギタリストとしてわがままにギターのように演奏したい!と思ってしまうのもまた性!
どうしたらギターのように弾ける楽器になるのでしょうか?

僕がいま思う僕にとってのウクレレの問題点はまずチューニングの音域。
ギター開放弦のチューニングのMajor 3rd上にチューニングされているのがウクレレで、これによりかわいらしい高音中心のサウンドで響きます。
ですがあまりにも音が高音側にシフトしてるので低い音の倍音成分が生成されず、骨太なコードサウンドなど、伴奏に必要な音域が再生されないという問題があります。
ここが解決するとストリートでウクレレをかき鳴らしながら原発反対のメッセージソングも歌う事ができるはずなんですね。
時代はいまそれを歌わないといけない時代ですし!

それから演奏性の問題点は抱えながら弾かないといけないという部分。
ウクレレはストラップを使わないで演奏するプレイヤーが多く、それゆえに右手か左手のどちらかで常にウクレレをホールドしながら同時に演奏も行うというスタイルになっています。
これがギタリストとしては慣れないところです。
やはり右手も左手ものびのびと演奏の為に大きく動かしたいと思うのです。
この二点を解決する事ができればウクレレをギターのように弾くという計画は大きく進歩するはずです。

解決方法は以下。
(1) ギターと同じチューニングにする。(1弦E 2弦B 3弦G 4弦D)
(2) Low Gのストリングスに交換する。
(3) ストラップをつける。

まずはこの実験をすすめてチューニングがちゃんと合うのか、またどんな弦を張ったらいいのかなどを実験してゆきたい、そしていずれ小さなギターのように扱う事ができるようなメソッドを構築できたらと思います!





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