Editor : Yohei Aso (Acoustic Sound Organization)
今回はガイドトーンの説明をしていきます。ガイドトーンを使うと、少ない音数でコードを表現出来たり、コード感のあるソロを組み立てる事が出来ますので是非覚えてみてください。
ガイドトーンとは各コードの3度と7度の事です。たとえばCMajor7であれば3度がEで7度がBです。
何故ガイドトーンが他のコードトーンと区別され呼ばれているかというと、コードの特性を決める音が3度と7度の二つの音だからです。3度はコードのメジャーとマイナーを決め、7度が安定と不安定を作り出します。
バンドなどでコンピングをする際にはベースがルート、5度などを弾きますので、ギターはコードのカラーを出すために3度と7度(プラステンション)を弾く事が多くなると思います。
こちらの画像はギターの3、4弦だけでII-V-Iの3度と7度のケーデンスを表現しています。一応rootも記載していますが弾く必要は無いです。弾いてみると分かりますが、たった2つの音だけでもコードを十分に表現できています。
ガイドトーンはコンピングにも使えますが、アドリブを取るときに十分に使えます。II-V-Iのケーデンスでコードが動くとき、常に前の7度の音が次のコードの3度に半音下がって解決しています。この動きを意識しながらソロを取ると、アドリブしているときにコードの動きを表現することができます。
こちらの動画はJim HallとPat MethenyのAll The Things You Areの動画です。もともとAll The Things You Areのメロディはガイドトーンで作られています。
この動画では3拍子で弾いていますが、Patの最初のテーマ部がガイドトーンを上手く使って構成されてますので聞いてみてください。